大型機械が売れた時代
音響機器で、軽薄短小の典型がソニーの開発したウォークマン。
これは、ヘッドホンで聴けば音はとてもきれいです。
その開発の経緯をソニー会長に聞いた人がいます。
音にうるさい会長は、海外に出張する際、あの機内でのイヤホンの音の貧弱さに閉口していて、わざわざ小型のステレオを持ち込んでいたといいます。
そこで、もう少し小さくならんかと、研究者にハッパをかけたのです。
そこにウォークマンの試作品が出てきました。
当時、研究室に頻繁に出入りしている会長は、早速見せられてその音の良さに感動して、「これこれ」いったのだそうです。
そのウォークマンが大ヒットした理由の一つに、ヘッドホンできれいな音楽を聴きながら街を歩くと、若者たちには街の風景が変わって見えるという点が挙げられます。
つまり、音とともに映像を楽しんでいるのです。
昭和の終わり頃にはすでに、AV、すなわちオーディオ・ビジュアルの時代になっていたのです。